多くのキャリアが用意されていることが、逆にエンジニアの悩みとなることもあるでしょう。たとえば、人材をマネジメントする管理職か、一つの分野に特化した専門職かで悩むこともあるはずです。ある程度技術を取得した時点で、どちらに進むのか目標を決めることが大切と言えます。管理職は、自分の判断次第でプロジェクトが成功するか失敗するかが変わってくる、責任ある立場です。技術よりも経営に重点を置いた視点が必要となるため、経営携わりたい人に最適なキャリアパスでしょう。しかし、人の上に立つことはそれ相応の辛さがある点も覚悟しておく必要があります。よくあるのが、部下の希望と上司の指示で板挟みになる、残業が増えてストレスが溜まるなどです。とはいえ、四苦八苦しながらもバリバリ働けるため、仕事にやりがいを感じたい人におすすめします。また、将来的にフリーランスを目指している人も、管理職の経験を積んでおくと強みになるかもしれません。その理由として、フリーランスは自由度が高い一方で自分をマネジメントしなければいけないことが挙げられます。そして、専門職は特定の分野を極めたスペシャリストのことです。エンジニアにはさまざまな分野があり、分野ごとに特定の技術が重要視されるケースは珍しくありません。管理職になると、前述の通り技術よりも経営やマネジメントの知識を学ぶ機会の方が増えます。ですが、専門職は技術に集中して携わることができるため、技術を磨けば周りから一目置かれる存在になれる可能性もあるでしょう。エンジニアにとってはこの上ない喜びとなりますが、たゆまぬ努力が必要であり、息抜きが難しいなどのデメリットもあります。